前回の記事を書き終えた後、ある犬の躾コンサルタントが配信しているメールマガジンを読み、その時のショックから本日の記事のネタが思い浮かびました。
まず、私がショックを受けた記事がどういったものであったかというと
「ストレスはその個体のワガママから生まれるものなのだ」
というもので、全体としてはカーミングシグナルについて書かれています。
カーミングシグナルとは犬がストレスを受けたときに、そのストレスを自分で軽減したり、相手に知らせるための動作の事。動作については数えればきりがないほどあると思います。うちの犬で言えばあくびをしたり、目を細めたり、匂いを嗅いだり、耳や首をぼりぼり掻いたり、スカしっ屁をしたり・・・まだまだあります。
ワガママから生まれる・・・という部分を読んだとき
「ゲッ、それって私のことじゃないか・・・!」そう思いました。
私がアレルギーもちだということは前にも書いたと思います。
もうずいぶん長いつきあいで、治療のために色々な事を試しました。西洋医学的療法から漢方薬治療、食事や睡眠、環境などなど。血液検査では最も大きな原因要素はハウスダストという結果が出ました。しかしどんなに薬を飲み続けても、大して効果の上がらないかゆい毎日を送る中で、私の気持ちに芽生え始めたのが「何よりもストレスが一番の原因なんじゃない!?」という事でした。
長時間働いたとき、寝不足の時、人混みに長時間身をさらしたとき、気を使ったとき・・・そういう時間を過ごした後、トイレや自分の車、自宅など安心する空間に入った瞬間、無性に掻きたくなるのです。本当にかゆいのかどうかもわからない、だけどかゆい。そしてそのかゆいところを掻くことがどれだけ気持ちよい事か!ある意味、麻薬のような作用さえあります。掻いて傷をつくってはいけないと分かっていても止められない。そんなだから、実際のかゆみに必要な処置以上にわたしは掻きむしる。ストレスを感じるとかゆいような気になる→ストレスを逃がす為、自分の体をぼりぼり掻く→するとアドレナリンが出てむしろ気持ちいい→やめられない、この堂々巡り。自体は一向に良い方向へは進まない。
私のアレルギーの原因が実際にある刺激(ほこり等)以外のところからも大きく影響を受けていることはなんとなく分かっていました。が、どうすればよいのかよく分からなかった。だってストレスを感じない生活なんてありえないですから。ストレスから逃げて生活するわけにはいかない。ほこりからも逃げられない。自分が変わるしかない。
ストレスの対象となるものを私の神経はかたくなに拒否しようとし続け、それがアレルギー(=カーミングシグナル)としてあらわれる。自分が変わることを拒否し続ける、すなわちワガママということです。
「ストレスをうまくあしらうメンタルトレーニング」とでもいいましょうか、そういう努力を続けることが、私のアレルギーに対する一番有効な治療だと実感しています。
そしてここからは前回に引き続き、私の愚痴。
もし私の成長段階でそういう部分をしっかり育てていてもらえたら「今の私はもっと楽だったのに・・・努・・・。」と母に対して思います。そう、小学校低学年くらいまでに私にもっと負荷を与えておくべきだったのではないかと。多分そのくらいの年齢なら与えられた試練から逃げることは考えず、まじめに乗り越えるしかなかったと思います。そしてその過程でストレスを受けたときの気持ちの持ち方を学ぶことができる。しかしそれ以上の年齢になってくると負荷を負荷と認識するようになり、逃げることをおぼえる。そうなったらもう親の範疇ではどうしようもなくなってしまいます。本人が自分でなんとかするしかない。人間の場合は。
犬は幸いずっと人の範疇にあるわけです。それに人間とちがって自分一人で自分を高めていくことは出来ない。そのぶん環境に順応する能力は人よりもあるように思います。子犬の時期に出来るだけ許容量を増やしてやるのは言うまでもなく、成犬になっていたとしてもそういう部分をのばしてやれるのは人しかいないのだから諦めずに成長させてやってほしい。
人に助けてもらってストレスへの許容力を身につけられる犬がちょっとうらやましい。私はむしろそう思います。
(hu)
まず、私がショックを受けた記事がどういったものであったかというと
「ストレスはその個体のワガママから生まれるものなのだ」
というもので、全体としてはカーミングシグナルについて書かれています。
カーミングシグナルとは犬がストレスを受けたときに、そのストレスを自分で軽減したり、相手に知らせるための動作の事。動作については数えればきりがないほどあると思います。うちの犬で言えばあくびをしたり、目を細めたり、匂いを嗅いだり、耳や首をぼりぼり掻いたり、スカしっ屁をしたり・・・まだまだあります。
ワガママから生まれる・・・という部分を読んだとき
「ゲッ、それって私のことじゃないか・・・!」そう思いました。
私がアレルギーもちだということは前にも書いたと思います。
もうずいぶん長いつきあいで、治療のために色々な事を試しました。西洋医学的療法から漢方薬治療、食事や睡眠、環境などなど。血液検査では最も大きな原因要素はハウスダストという結果が出ました。しかしどんなに薬を飲み続けても、大して効果の上がらないかゆい毎日を送る中で、私の気持ちに芽生え始めたのが「何よりもストレスが一番の原因なんじゃない!?」という事でした。
長時間働いたとき、寝不足の時、人混みに長時間身をさらしたとき、気を使ったとき・・・そういう時間を過ごした後、トイレや自分の車、自宅など安心する空間に入った瞬間、無性に掻きたくなるのです。本当にかゆいのかどうかもわからない、だけどかゆい。そしてそのかゆいところを掻くことがどれだけ気持ちよい事か!ある意味、麻薬のような作用さえあります。掻いて傷をつくってはいけないと分かっていても止められない。そんなだから、実際のかゆみに必要な処置以上にわたしは掻きむしる。ストレスを感じるとかゆいような気になる→ストレスを逃がす為、自分の体をぼりぼり掻く→するとアドレナリンが出てむしろ気持ちいい→やめられない、この堂々巡り。自体は一向に良い方向へは進まない。
私のアレルギーの原因が実際にある刺激(ほこり等)以外のところからも大きく影響を受けていることはなんとなく分かっていました。が、どうすればよいのかよく分からなかった。だってストレスを感じない生活なんてありえないですから。ストレスから逃げて生活するわけにはいかない。ほこりからも逃げられない。自分が変わるしかない。
ストレスの対象となるものを私の神経はかたくなに拒否しようとし続け、それがアレルギー(=カーミングシグナル)としてあらわれる。自分が変わることを拒否し続ける、すなわちワガママということです。
「ストレスをうまくあしらうメンタルトレーニング」とでもいいましょうか、そういう努力を続けることが、私のアレルギーに対する一番有効な治療だと実感しています。
そしてここからは前回に引き続き、私の愚痴。
もし私の成長段階でそういう部分をしっかり育てていてもらえたら「今の私はもっと楽だったのに・・・努・・・。」と母に対して思います。そう、小学校低学年くらいまでに私にもっと負荷を与えておくべきだったのではないかと。多分そのくらいの年齢なら与えられた試練から逃げることは考えず、まじめに乗り越えるしかなかったと思います。そしてその過程でストレスを受けたときの気持ちの持ち方を学ぶことができる。しかしそれ以上の年齢になってくると負荷を負荷と認識するようになり、逃げることをおぼえる。そうなったらもう親の範疇ではどうしようもなくなってしまいます。本人が自分でなんとかするしかない。人間の場合は。
犬は幸いずっと人の範疇にあるわけです。それに人間とちがって自分一人で自分を高めていくことは出来ない。そのぶん環境に順応する能力は人よりもあるように思います。子犬の時期に出来るだけ許容量を増やしてやるのは言うまでもなく、成犬になっていたとしてもそういう部分をのばしてやれるのは人しかいないのだから諦めずに成長させてやってほしい。
人に助けてもらってストレスへの許容力を身につけられる犬がちょっとうらやましい。私はむしろそう思います。
(hu)