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犬のしつけ、トレーニング、遊び、食事、いぬ本書評・・・など色々な犬に関する情報と愛犬マルコ(ワイヤーフォックステリア)との日常を、日記風に紹介しています。

フントスポルト

日常的スリルの演出
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犬を生き生きさせてやりたい。誰しもが願うことです。
それには特別な競技やシチュエーションがあればなお良しですが、普段と変わりない日常の中にもその種を探す努力が大切ではないでしょうか。

ずっと前のことですが、「世界○見えテレビ」という番組の特集で、元諜報部員の人たちが引退後も平穏すぎる日常に耐え切れず、「命がけ」のスリルを味わうために断崖絶壁から飛び降り、ぎりぎりまで落下して寸前でパラシュートを開き着地する・・・という高所恐怖症の私にはとんでもなく恐ろしいスポーツが紹介されていました。

私は時々、都会で飼われている犬達とこの元諜報部員の人たちのことを重ね合わせてしまいます。

もともと祖先たちは毎日どうなるか分からない厳しい生活を送ってきたのでしょうし、人間に飼われるようになってからも相当量の「仕事」を与えられて誇りをもってそれをこなしきたことでしょう。また、その「有益な」仕事の報酬として与えられた飼主からの賞賛やご褒美にはどれだけ心がこもっていたことか。

そこにはスリルや緊張感・達成感が日常的に散りばめられていたのではないでしょうか。

ですが・・・現在の「家庭犬」はどうでしょう。
「生きている感じがしない」という元諜報部員のおじ様たちの言葉がよみがえる・・。

飼主さんに私達がお話する中でよく、「飼主の演技力」のお話をします。

訓練がある程度うまくすすみ、犬との関係が良い状態であれば、次はこんな風に訓練に対する気持ちを発展させてはどうでしょう。

いつものシチュエーションにミニ・ストーリを描き、犬の群れとしてその状況に遭遇しているつもりになります。

この間散歩中に思いついたストーリー。
よく利用するヒトケの少ない公園。めい一杯犬と遊んで、いつも帰りしなに水をくんでやります。水道の蛇口は大きな門の向こう側。
わざと少し物陰っぽいところに伏せさせ、待たせます。
訓練課目で言うと、伏せてまたせる「休止」にあたりますか。
でも、これ犬にとっては別に課目の「休止」じゃないはず。

「フセ」とコマンドをかけながら、
「伏せとかなあかんで。あっちは怖いから、私が行ってきたるからな、じっと待っとくんやでぇ。誰が来るか分からんからな・・・。」って自分でドラマの中に入り、そういう気持ちでナツの目を一度しっかり見ます。
そして歩き出し、門を通過して一度立ち止まって(誰もいないの私にはよくみえてるんですけど)きょろきょろと、その姿がナツに見えるように真剣に左右確認(のフリ)します。
演技中なので、一応役者として入り込んでます プププ。心の中のセリフは「悪いやつはおらへんやろうなぁ・・・用心用心。」
そして無事(当たり前だし、ハハハ。)水を汲み、足早に戻り、「伏せ状態」から解放する前に大マジな顔で、「汲んで来たったでぇ。良かった、良かった。誰もおらんかったわぁ。」という言いながらほっとした顔をしてみせ、ふぅぅっと息をもらしたりしてみる。
それから、「オッケー!」(のど渇いてたから、美味しいやろう???)

同じコマンドもただただ厳しい顔でするよりは、また、褒める声や顔は「こんな調子のこんな声」って形式ばって考えるよりはとっても伝わりやすいのではないかと思うし、なんたって私自身、楽しいのです。
本来のコマンドとは犬の為にすることであるはず。
犬がどれだけ自分のものになったかを試すためのものではないんです。
群れのみんなの安全と健康のために群れを指揮する者が必要時に使うもの。

そしていくら便利な世の中に住もうと、私はこの「犬」のリーダーを演じていきます、私にとってそれが犬を飼ったものの責任なのです。

(ぴーなつ)

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