私はいつも”それぞれの犬にあったしつけ方、トレーニング”を心がけています。
そのなかで「褒める」ということも
それぞれの犬によって、また状況によって変わるものだなーと思っています。
今日お伺いした1歳のメスの小型犬。
犬種的には頭が良く活発で、性格も明るいAちゃん。
飼い主さんはAちゃんがやって来て間もない頃に、
いろいろなことで叱りすぎてしまったことを反省しておられました。
そんな反省をふまえて、今は出来るだけ穏やかな声賭けをしておられます。
コマンドも穏やかに発し、できたときも「よしよしー」とやさしく褒めます。
犬がぐずってだんだんコマンドを無視するようになると
なだめるようにコマンドを何度も言って
できるだけやりやすいように手伝ってあげます。
そんなやりとりをしばらく見守っていたのですが
Aちゃんは一向に聞く耳をもちません。
だんだんと興奮し、好き勝手しようとします。
それで私が割って入って
手伝いながらなんとかコマンドに従うようにさせました。
私が手伝うとAちゃんはそんなに抵抗しませんが
飼い主さんにバトンタッチすると
やればやるほど抵抗します。
「もう一回お手本を見せてもらえませんか?」
という飼い主さんのリクエストをうけて
なんども同じコマンドを繰り返しやってみて
私と飼い主さんの違いを検証しました。
このレッスンの中で気になったのは
飼い主さんの褒め方と叱り方です。
これまでの経緯から飼い主さんは少しばかりAちゃんに気をつかっています。
気をつかうことでAちゃんが安心してコマンドに従えるのならよいのですが
Aちゃんはどうもそういう風ではありません。
やさしくしてもらえるのをわかっていて
甘えてだだをこねているような感じでした。
そこでわたしは褒めるとき、叱るときの態度を
すこし変えてもらうよう飼い主さんにアドバイスしました。
- - - - - - - - - -
私の個人的な感覚ですが
犬の中にはとにかくやさしく、明るく
上手にやる気をサポートして
出来たこと、がんばったことを一緒に喜ぶような褒め方
をした方がよい場合と
大人と大人の付き合いのように
うん、上手だと思うよ、いけてるいけてる、と
出来たこと、がんばったことを感心して尊敬するような褒め方
をした方がよい場合があるように思っています。
その子の個性に合わせたり
精神年齢の発達に合わせたり
同じ犬でも、月齢によっては
大人として扱うようにしていかないと
「子供あつかいしないで!」とでも言いたげに
怪訝な顔をする犬もいます。
私的にはメスが比較的そういう子が多いように思います。
オスはいくつになってもおだてられると喜ぶ子が
多いように思います。
飼い主と犬が異性なのか、同姓同士かも関係していると思います。
我が家の場合、異性のマルコはおだてられると素直に喜びます。
逆に同姓のイオタはやさしい声でおだてたり
いっしょになって喜ぶような褒め方をすると
どうもシラケル感じです。
それよりも相手の実力を認めるように
「そう!上手!」と言い切ったほうが
自信ありげに尻尾を振ってよろこびます。
- - - - - - - - - -
Aちゃんはメスで飼い主さんと同姓です。
月齢的に1歳を過ぎ、
気分は大人、でもまだ未熟なお年頃です。
飼い主さんにはトレーニング中の声かけは
大人扱いしてあげたほうがよいと思いますとお伝えしました。
おそらく生活上のことでも
表向きは大人として接してあげた方がよくなるでしょう。
とはいえ、中身はまだ未熟なところもあるので
我慢の限界がまだまだ成長途中だったり
物事の理解度が未熟なところもあるので
そこは飼い主さんがちょっと気をまわして
手伝ってあげたらよいと思います。
褒めるのも叱るのも、普段のコミュニケーションも
それぞれの性格や成長をみながら
変化させていくことが大切です。
観察し、判断するのはなかなか難しいですが
犬たちの気持ちをうまく汲み取れると
彼らも生き生きと成長していくように思います。
次回は犬の個性と成長で変化する
「叱る」について書きたいと思います。
(hu)
そのなかで「褒める」ということも
それぞれの犬によって、また状況によって変わるものだなーと思っています。
今日お伺いした1歳のメスの小型犬。
犬種的には頭が良く活発で、性格も明るいAちゃん。
飼い主さんはAちゃんがやって来て間もない頃に、
いろいろなことで叱りすぎてしまったことを反省しておられました。
そんな反省をふまえて、今は出来るだけ穏やかな声賭けをしておられます。
コマンドも穏やかに発し、できたときも「よしよしー」とやさしく褒めます。
犬がぐずってだんだんコマンドを無視するようになると
なだめるようにコマンドを何度も言って
できるだけやりやすいように手伝ってあげます。
そんなやりとりをしばらく見守っていたのですが
Aちゃんは一向に聞く耳をもちません。
だんだんと興奮し、好き勝手しようとします。
それで私が割って入って
手伝いながらなんとかコマンドに従うようにさせました。
私が手伝うとAちゃんはそんなに抵抗しませんが
飼い主さんにバトンタッチすると
やればやるほど抵抗します。
「もう一回お手本を見せてもらえませんか?」
という飼い主さんのリクエストをうけて
なんども同じコマンドを繰り返しやってみて
私と飼い主さんの違いを検証しました。
このレッスンの中で気になったのは
飼い主さんの褒め方と叱り方です。
これまでの経緯から飼い主さんは少しばかりAちゃんに気をつかっています。
気をつかうことでAちゃんが安心してコマンドに従えるのならよいのですが
Aちゃんはどうもそういう風ではありません。
やさしくしてもらえるのをわかっていて
甘えてだだをこねているような感じでした。
そこでわたしは褒めるとき、叱るときの態度を
すこし変えてもらうよう飼い主さんにアドバイスしました。
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私の個人的な感覚ですが
犬の中にはとにかくやさしく、明るく
上手にやる気をサポートして
出来たこと、がんばったことを一緒に喜ぶような褒め方
をした方がよい場合と
大人と大人の付き合いのように
うん、上手だと思うよ、いけてるいけてる、と
出来たこと、がんばったことを感心して尊敬するような褒め方
をした方がよい場合があるように思っています。
その子の個性に合わせたり
精神年齢の発達に合わせたり
同じ犬でも、月齢によっては
大人として扱うようにしていかないと
「子供あつかいしないで!」とでも言いたげに
怪訝な顔をする犬もいます。
私的にはメスが比較的そういう子が多いように思います。
オスはいくつになってもおだてられると喜ぶ子が
多いように思います。
飼い主と犬が異性なのか、同姓同士かも関係していると思います。
我が家の場合、異性のマルコはおだてられると素直に喜びます。
逆に同姓のイオタはやさしい声でおだてたり
いっしょになって喜ぶような褒め方をすると
どうもシラケル感じです。
それよりも相手の実力を認めるように
「そう!上手!」と言い切ったほうが
自信ありげに尻尾を振ってよろこびます。
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Aちゃんはメスで飼い主さんと同姓です。
月齢的に1歳を過ぎ、
気分は大人、でもまだ未熟なお年頃です。
飼い主さんにはトレーニング中の声かけは
大人扱いしてあげたほうがよいと思いますとお伝えしました。
おそらく生活上のことでも
表向きは大人として接してあげた方がよくなるでしょう。
とはいえ、中身はまだ未熟なところもあるので
我慢の限界がまだまだ成長途中だったり
物事の理解度が未熟なところもあるので
そこは飼い主さんがちょっと気をまわして
手伝ってあげたらよいと思います。
褒めるのも叱るのも、普段のコミュニケーションも
それぞれの性格や成長をみながら
変化させていくことが大切です。
観察し、判断するのはなかなか難しいですが
犬たちの気持ちをうまく汲み取れると
彼らも生き生きと成長していくように思います。
次回は犬の個性と成長で変化する
「叱る」について書きたいと思います。
(hu)
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